便秘の害は、こんなに怖い!
便秘が血液を汚す
悪玉菌が出す有害物質によって血液が汚れます
通常ですと、便はできるだけ早く体外に排せつされるべき老廃物なのですが、便秘になると、この老廃物が長時間お腹の中に滞ることになります。
すると、この老廃物が腐敗し、腸内で悪玉菌がどんどん増殖してしまいます。
この悪玉菌が、有害物質を発生させるのです。
有害物資は、腸壁から血管内へと侵入し、血液といっしょに全身の細胞へと向かっていきます。
この汚れた血液は、細胞で行われるさまざまな代謝を妨げ、体調不良や肌荒れ、さまざまな病気の原因となります。
美と健康を維持するためには、汚れていないきれいな血液が必要不可欠です。
血液を汚す便秘は、健康の大敵。
便をスムーズに排出して、きれいな血液を全身にめぐらすことは、とても重要なことなのです。
便秘が消化吸収を悪くする
便秘になると栄養の消化吸収が悪くなります
便秘によって腸内細菌のバランスが崩れると、栄養の消化吸収に悪影響を及ぼします。
実は植物が育つメカニズムと同じようなことが人間のお腹でも起こっているのです。
植物は大地から栄養分や水分を取り入れて成長します。
その大地の土壌には様々な微生物が存在し、植物の成長に欠かせない栄養分を届けてくれます。
その微生物にも腸内細菌と同じように悪玉菌と善玉菌がいます。
一般的に『悪い土壌』というのは、この悪玉菌が多いことをいいます。
悪い土壌だと、植物は根から栄養分を吸収しにくくなり、いずれ枯れてしまいます。
人間も同じように、腸内細菌のバランスが崩れて悪玉菌が多くなってしまうと、栄養の消化吸収が悪くなるだけでなく、有害ガスや発ガン物質が発生し、瞬く間に体の不調が起こってくるのです。
慢性的な便秘症のお腹は、恐ろしいほど悪玉菌が大繁殖しています。
何らかの症状が起きる前に一刻も早い改善を!
便秘が免疫力を低下させる
人体でもっとも重要な免疫器官は『腸』
私たちの日常は細菌やウィルスなどの中で生活しているようなもので、常に危険と隣りあわせです。
しかも、人間の体内では常にがん細胞が生まれています。
では、なぜ常に細菌やウィルスにさらされているのに病気にならずに健康でいられるのでしょうか。
それは『免疫器官』がそれらの外敵から体を守ってくれているからなのです。
そして人体の全免疫細胞の60~70%が腸管に集中しています。
そのため腸を健康に保つことが、あなたの健康を維持することといっても過言ではないでしょう。
便秘で腸が汚れて悪玉菌に支配されると免疫細胞にも悪影響を及ぼし免疫力が低下しウイルスが侵入しても、免疫細胞に発見されなかったりガン細胞が生まれても、撃退できないなどのトラブルが起こりうるのです。
普段から風邪を引きやすい人や花粉症に悩んでいる人などは免疫力の低下が考えられます。
ビフィズス菌や乳酸菌などの善玉菌を増やして便秘を改善し、腸内を清浄に保つことで免疫カアップになり健康維持にもつながります。
便秘がガンをひきおこす
便秘によって、発ガン物質などの毒素も腸に滞る
便秘が大腸がんをひきおこす原因になるといわれています。
便秘によって腸内に悪玉菌が大繁殖して発ガン物質や活性酸素などの有害物質を発生させます。
この有害物質が腸の粘膜を傷付けることで、そこから大腸ポリープや大腸がんが発生しやすくなります。
特に便が溜りやすいS状結腸から直腸で大腸がんの70%~80%が起こっています。
大腸ガンになりやすい人は、乳ガンにもなりやすいといわれていますので特に注意が必要です。
腸内環境はは食生活にも大きく関係してきます。
肉などの動物性たんぱく質を過剰に摂ると腸内環境によくないので、食生活を改善し植物性タンパク質や食物繊維、乳製品などを摂るようにしましょう。
特にオリゴ糖は腸内環境改善に効果があるので、不足しないように心がけましょう。
便秘が老化をは早める
便秘はシミ・シワ・くすみなど、お肌にも大きなダメージを与えます
便秘によって悪玉菌が増殖し腸が汚れてしまうと肌荒れを起こしたり肌にハリやツヤがなくなり実際の年齢よりも老けてみられる人は、腸の老化がひどく腸年齢が実年齢をを上回っているかもしれません。
免疫力が低下すると腸の老化がすすみ、やがて全身が老化していくことになります。
腸の老化は免疫力の低下の他にストレスや偏った食事(動物性たんぱく質中心)が原因でも起こります。
トイレに行った時に便の臭いが気になることが長期間続くと腸が老化し腸内に悪玉菌が増殖して有害物質を発生している可能性があるので注意が必要です。
便は、健康カルテのようなもので便をみれば、健康状態がわかります。
黒くて悪臭を放つ便が出ることが続くと腸の老化が始まっているかもしれません。
そんな時は、食生活を見直して肉類を減らし野菜類を中心に摂るように心がけましょう。